スイッチのプリトラベル、ディファレンシャルトラベル、オーバートラベル

リミットスイッチやその他のスイッチタイプには、トラベル定格が記載されている場合があります。さらに詳細な仕様については、製品データシートを参照してください。

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プリトラベルトラベルとも呼ばれます)とは、スイッチアクチュエータ(ボタンやレバーなど)がオフからオンなど、接点の状態を変化させるために必要な移動距離のことです。多投スイッチの場合、接点の切り替えに適用される場合があります。


ディファレンシャルトラベルとは、スイッチの接点が閉じた状態から接点が開いた(解放された)状態までのアクチュエータの移動距離のことで、オン位置からオフ位置までのメカニカルなヒステリシスとして知られています。多投スイッチの場合、これは接点の切り替えに適用されるかもしれません。一例として、スイッチに複数のアクチュエータまたはボタンがある場合、ディファレンシャルトラベルは、各アクチュエータがそれぞれの接点を作動させるために移動する距離のばらつきを指す場合があります。


オーバートラベルとは、電気接点がすでに閉じたり、その状態を変化させたりしたポイントを超えて、アクチュエータを押したり動かしたりできる付加的な距離のことで、電気的な状態に影響を与えることなく物理的な動きを継続できるマージンを提供します。オーバートラベルが大きすぎたり、オーバートラベルの限界を超えてアクチュエータを作動させ続けたりすると、スイッチの寿命が短くなります。すべてのスイッチは、ある程度のオーバートラベルに耐えることができ、損傷することなく非常に長いオーバートラベルを可能にする特別な機構を備えたものもあります。


基本的なオン/オフスイッチの動作図

  • アクチュエータによっては、オン状態の静止位置がオフ状態の静止位置に近いか、同じになる場合があります。
  • ディファレンシャルトラベルは、オン(プリ)トラベル状態とオーバートラベル状態の間のどこかにあります。
  • ディファレンシャルトラベルは、モーメンタリスイッチには適用されず、ラッチングスイッチにのみ適用されます。

以下もご覧ください。
Source - E-Switch: Switch Pretravel, Overtravel and Differential Travel
スイッチの操作/作動力はどのように測定されるか




オリジナル・ソース(English)