エレクトロニクスを始めたばかりの場合、
早期に出会うかもしれない用語は「オープンコレクター」です。
集積回路では、出力ピンがオープンコレクターであることが非常に一般的です。 ICのデータシートには、出力ピンについてこれが記載されているか、出力ピンがNPNトランジスターの「オープンコレクター」に内部接続されている機能回路図が示されます。
オープンコレクター出力は、出力を適切に「High出力」するためにプルアップ抵抗(上図のR)を必要とします。 プルアップ抵抗は、出力ピンと、High状態に必要な出力電圧(上図のVcc)の間に接続されています。 ICの内部NPNがオフの場合、Rは出力ピンをVccに「プルアップ」し、その時点でNPNトランジスタを流れるのはごくわずかな「リーク電流」だけです。 ICの内部NPNがオンのとき、Rは出力ピンをほとんどGND電圧に「引き下げ」、流れる電流はオームの法則(I = Vcc / R)によって設定されます。
Rの値は、出力NPNが損傷しないように(ICデータシートの定格を参照)、電流を制限するのに十分な大きさでなければなりませんが、 同じ出力ピンに接続されている他のインピーダンス(通常は単に「ハイインピーダンス」と呼ばれます)の組み合わせた値よりずっと小さくなくてはいけません。同様に、Vccは出力ピンのデータシートの電圧定格内になければなりません。