圧力センサーについては、さまざまな用語や仕様が使われており、多くの混乱を招いています。これらの用語のいくつかと圧力センサーへの適用方法を説明するのに役立つようリストを作成しました。
絶対圧 - (PSIA) - このタイプのセンサーは、理想的な真空に対する圧力を測定します。言い換えると、海抜で圧力ポートが大気にさらされる場合、14.7psi と測定されるでしょう(14.7 PSI = 1 気圧)。大気圧の変動に応じて出力が変化します。
ゲージ圧 - (PSIG) - このセンサーは、周囲圧力に対する圧力を測定します。センシングダイヤフラムの背面は一種のベントホールを通じて大気にさらされています。大気圧が変化するとベントと圧力ポートの両方に伝わり、安定した出力になります。
シールドゲージ - (PSIS) - センサーは、密閉された大気圧に対する圧力を測定します。ダイヤフラムの背面は密閉されているので完全なものです。だだし、およそ1気圧で密閉されています。
差圧 - このセンサーは、2つ目のポートの圧力と比較して、1つ目のポートの圧力を測定します。
フルスケール圧 - 定格動作圧力の最大値
圧力範囲 - デバイスが校正される最大圧力と最小圧力の代数的な差。これからデバイスを校正できます。
保証耐圧 - 出力特性を永久的に変化させてしまうことなく、トランスデューサのセンサー素子に加えることができる規定圧力。この圧力を超えたら、センサー素子が歪む(動作はするが仕様から外れる)か壊れる可能性があります。
破裂圧力定格 - 壊滅的な故障を引き起こすトランスデューサ/センサーに加えられる最大圧力。この定格を決して超えてはなりません。耐圧又は破裂圧力は、しばしば最大圧力の数倍になります。
直線性 - ゼロから最大スケール間の直線からの校正カーブの最大偏差。これはフルスケール出力のパーセントとして表されます。
再現性 - 同じ圧力を連続して適用したときに同一の出力を生成する能力。
ヒステリシス - 最小から最大へ、次に最大から最小へ圧力が変化したときの出力の最大差。偏差はフルスケールのパーセントとして表されます。
精度 - 圧力センサーの精度に関して当社サイトに掲載している唯一の仕様。これはつぎのような2つの意味があり、データシートを確認することが重要です。
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標準精度 - 室温における直線性、再現性、ヒステリシスの組み合わせ。
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総合誤差 - 動作温度における直線性、再現性、ヒステリシスそれぞれの最大許容誤差。