APDahlen Applications Engineer
ケーブルグランドを締め付けるための専用スパナが用意されています。その一例を図1に示します。
最大の利点は作業の早さです。レンチと比較すると以下のような利点があります。
- バネ式の工具なので、ケーブルグランドを素早く挟み込むことができます。
- バネ機構により、ケーブルグランドに対してラチェットのように動作します。ソケットレンチと同様に、一度ケーブルグランドにセットすれば、工具の位置を再調整する必要がありません。これは、壁や隣接する金具などの障害物によって連続的な回転が妨げられる場合に、極めて重要です。
- スパナのアームは、隣接するケーブルグランドをまたいで届く高さがあります。レンチを頻繁に掛け直す必要がなく、この工具を使えば、周囲と干渉することなくアームを大きく振る動作が可能です。
この記事は、DigiKey Field Guide for Industrial Automationの一部です。
分類: Integrate It → Panel Construction.
難易度:
Student — 難易度レベルの説明
著者: Aaron Dahlen | MSEE | Senior Applications Engineer, DigiKey
最終更新日: 2026年7月2日
図1: ケーブルグランドを締め付ける位置にセットされた、Weidmüllerの FLECAFIX 11/24 スパナ
ケーブルグランド用工具は、どのような場合に使用すべきでしょうか?
ケーブルグランド用工具は、現場での最終的なケーブル設置作業において、その価値を発揮する省力化工具です。ケーブルグランドを取り付ける際の作業時間を、その都度短縮できます。実際に短縮できる時間は、周囲の物による干渉の程度によって異なります。しかし、固定式レンチと比べると、ラチェットのような操作は非常に使いやすく、快適に使用できます。これにより、多数のケーブルグランドが設置されている狭い空間で作業する際の煩わしさを軽減できます。
この工具を使えば、ケーブルグランドをより近接して配置できる可能性があります。ただし、ケーブルグランドが近接していると、この工具を持っていない現場の技術者は取り付けに苦労する可能性があります。
ケーブルグランド用スパナはどこで購入できますか?
この記事で紹介する代表的な工具は以下のとおりです。
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Weidmüller FLECAFIX 11/24(11~24mmケーブルグランド用)
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Weidmüller FLECAFIX 24/36(24~36mmのケーブルグランド用)
図2: Weidmüllerの工具を並べて比較
この工具にはどのような注意事項がありますか?
このスパナはレバーアームが長いため、締め付けすぎる危険があります。私の考えでは、これはすべてのレンチに共通する危険性です。なぜなら、つい力を入れすぎてしまいやすいからです。
トルク仕様が示されている場合は、ケーブルグランドのデータシートを参照してください。ケーブルグランドを正しく取り付けることは、機器の信頼性を高めるための長期的な投資となるため、組み立て担当者への研修を実施してください。
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著者について
Aaron Dahlen氏、元米国沿岸警備隊(USCG)少佐(LCDR)は、シーフリバーフォールズにあるDigiKeyのシニアアプリケーションエンジニアを務めています。エレクトロニクスおよび産業オートメーションに関する彼の知識と経験は、技術者およびエンジニアとして従事した27年間の軍歴と、その後10年以上にわたる教育経験を通じて培われました。
Dahlen氏は、ミネソタ州立大学マンケート校で電気工学修士号(MSEE)を取得しています。また、ABET認定を受けた電気工学プログラムで教鞭を執ったほか、電子工学技術プログラムのコーディネーターを務め、軍の技術者に対して部品レベルの修理技術を指導してきました。
現在は、ミネソタ州北部の故郷へ戻り、コンデンサ探しから始まった数十年にわたる旅を終えました。 彼の物語はこちらからお読みください。

