コンフォーマルコーティングの一般的な種類

コンフォーマルコーティング は、腐食性雰囲気、湿度、熱、カビ、埃や汚れなどの汚染から生じる悪環境条件から回路基板や部品などの電子部品を保護するための特殊な高分子膜形成材料です。

コンフォーマルコーティングの一般的な5つのタイプをご紹介しますので、用途に合ったものをお選びください。

アクリル系接着剤
アクリル系接着剤は、多くの有機溶剤で溶解するため、基板の修理作業を簡単に行うことができます。一般的には選択的な耐薬品性のみを提供します。アクリル接着剤は、速乾性、防カビ性を有し、硬化時の収縮がなく優れた耐湿性もあります。欠点としては、耐摩耗性が低く、簡単に擦れたり、欠けたり、剥がれやすたりしやすいことです。

エポキシ樹脂、2液性
エポキシ樹脂は通常、2液を混合して硬化する化合物です。エポキシ樹脂は、耐摩耗性、耐薬品性、ならびに耐湿性に優れています。しかし、このコーティング剤は剥がしたり手直しするのは困難です。硬化中に樹脂の収縮が発生するため、繊細な部品の周囲にはバッファ剤を使用することをお勧めします。低温で硬化させることにより収縮を最小限に抑えることができます。

ポリウレタン
ポリウレタンは、耐湿性と耐薬品性に優れています。耐薬品性が高いため、コーティングを除去する際には、剥離剤を使用する必要がありますが、イオン性の残留物が残る可能性があります。下地の基板の腐食を防ぐために、徹底的に洗浄する必要があるかもしれません。ポリウレタンは、手直しで、ハンダ付けすることができますが、通常、茶色の残渣が発生し、製品の外観に影響を与えます。

シリコーン
シリコーンは通常、一定の温度のもとで空気中の水分と反応して硬化を始める単一の化合物です。シリコーンは、電子デバイスやモジュールの全表面で硬化した後の濡れ性と密着性が良好です。 それは高温(>120℃)にさらされる箇所や、耐湿性、耐薬品性、腐食性、防カビが要求される環境で幅広く使用することができます。

ウレタン
ウレタンは保護性に優れ、硬く、耐溶剤性にも優れています。また、優れた耐摩耗性、耐湿性も提供します。低温での使用には良好ですが、高温環境下での使用には適さず、ほとんどの場合、修理や手直しはできません。




オリジナル・ソース(英語)