多方向スイッチング用4ウェイとして双極双投スイッチを配線する方法

双極双投(DPDT)オン・オンタイプのトグルスイッチ、押しボタンスイッチ、ロッカスイッチのいずれでも、多方向スイッチング用4ウェイスイッチとして使える方法について説明します。

多方向スイッチングは、2つ以上のスイッチを使い、別々の場所から照明のような単一の負荷を独立に制御できるようにする方法です。

この例として、階段の上と下から照明をスイッチすることがあげられます。

これは、異なる場所から照明を切り替えることが役に立つ場所で、トラック、ボート、RV車のベッドのように家庭用タイプのスイッチがない場所、あるいは家庭内で低電圧/ワット数のLEDシステムの部屋がない場所で利用することができます。ホテルと同様に、ベッドの両側からベッドサイドランプを切り替えることを考えてください。

定電圧用に作られたLEDでは、DC電源とLEDストリップ / モジュールの間にスイッチを置くだけです。

スイッチに120Vを流している場合、ジャンクションボックス/エンクロージャのコードに配線し、ワイヤがしっかり固定されていることを確認してください。低電圧DCシステムでは 熱収縮チューブフランジマウントエンクロージャ などが、パネル、キャビネットやエンクロージャの後ろの電気端子への露出を制限するのに役立つでしょう。

ここに示すのは、一般にトラベラーシステムまたはトラベリングペアと呼ばれる3ウェイ多方向スイッチングシステムです。

3WAY

これで、この回路の中央に4ウェイと呼ばれるスイッチを追加できます。回路を制御する場所の数を増やすため、両端にある2つの3ウェイ単極双投(SPDT)スイッチの間に、必要なだけ4ウェイスイッチを追加することができます。4ウェイスイッチは、アプリケーション専用のDPDTスイッチです。

私がこの投稿を書いている時点では、Digi-Keyは標準の家庭用スイッチ / ジャンクションボックスの4ウェイスイッチを販売しておらず、また4ウェイスイッチはトグルスイッチ、ロッカスイッチや押しボタンスイッチでは一般的ではありませんが、これからお見せするのは、単にDPDTの押しボタン、トグルまたはロッカスイッチのワイヤを十字に交差させるだけで、4ウェイスイッチになるということです。

3ウェイスイッチと4ウェイスイッチを含む通常のトラベラーシステムの例。

4WAY

簡単な配線でトグル、ロッカ、押しボタンのDPDT オン・オンスイッチタイプを使用して4ウェイスイッチを作ることができます。

DPDT_4WAY

3ウェイスイッチとして使用可能なSPDTオン・オンタイプスイッチの例

360-1899-ND - SWITCH TOGGLE SPDT 15A 125V
360-1899-ND - トグルスイッチ - SPDT - オン・オン
ROCKER_SPDT_SRJ23A3BBBNN
CH876-ND - ロッカスイッチ - SPDT - オン・オン
PUSHBUTTON_SPDT_MFG_MB2065SS1W01_BA_RO
360-3776-ND - 押しボタンスイッチ SPDT - オン・オン

4ウェイスイッチとして使用可能なDPDTオン・オンタイプスイッチの例

360-2090-ND- SWITCH TOGGLE DPDT 15A 125V
360-2090-ND - トグルスイッチ - DPDT - オン・オン
DPDP_ROCKER
CH940-ND - ロッカスイッチ - DPDT - オン・オン
MB2085SS1W01-BA
MB2085SS1W01-BA-ND - 押しボタンスイッチ - DPDT オン・オン

使おうとするスイッチが、スイッチに印加する電流 / 電圧負荷に対応できるかどうか確認しておいてください。


オリジナル・ソース(英語)