アナログ調光
アナログ調光は一般に「0-10V調光」と呼ばれます。 この調光タイプは、リニアポテンショメータまたはLeviton IP710のような壁掛けスライドポテンショメータを使用して輝度を制御します。 2線式調光システム構成では、ドライバの調光線の1つに10ボルトの出力があり、もう1つの線は戻りです。 ポテンショメータは、2線間の電圧を0ボルトから10ボルトまで変化させ、通常はミリアンペアの範囲の電流を流します。 これらの一般的なポテンショメータは、987-1726-NDまたは987-1302-ND 5などの15k〜25kΩですが、データシートを参照してください。 調光が不要な場合、これらのワイヤは通常、オープンのままにして完全なフル輝度を生成するか、2線を接続して輝度を最大量抑制します。
ポテンショメータを使用しないで外部の0-10ボルトシステムからドライバを調光することも一般的です。 外部0-10ボルトのワイヤを戻りの調光ワイヤ(非10ボルトのワイヤ)に接続することにより、両方の電源グランドが互いに接続されている限り、ドライバは同様の方法で調光できます。 一部の大規模な照明アプリケーションでは、外部調光器は安全回路やモーション検出システムを備えており、誤動作を回避したり、エネルギーコストを削減したりします。
DALI調光
DALI(Digitally Addressable Lighting Interface)タイプの調光は、アドレス可能な照明です。 DALIは、DALI通信ライン(2線)たった1つで複数のデバイスとの双方向通信を可能にしますが、調光目的でのみ使用されるわけではありません。 この照明は「スマート照明」と見なされています。ユーザーは照明を1つずつあるいはグループとして個別に制御することができ、各照明からフィードバックデータを受け取ることができます。 DALI照明は、あるタイプのDALIソフトウェアによって制御され、主に製造業で使用されていますが、商用および一部の高級住宅でも見られます。
トライアック(順位相)調光
トライアック調光は、ゼロ電圧ポイントから始まるAC電圧の正電圧と負電圧のリーディングエッジ(波形の前縁部)を切り出すため、順位相またはリーディングエッジ調光と呼ばれることがあります。 これらは、通常の白熱照明、抵抗性負荷、およびトライアック調光LEDドライバへの入力に使用される「一般的な家庭用調光器」です。 これらはSCRまたはサイリスタの発展形ですが、サイリスタとは異なり、AC電圧に使用される双方向デバイスです。 これらは、ELV逆位相調光で見られるようなトレーリングエッジではなく、電圧位相のリーディングエッジを切り出します。
もう1つの注意点として、トライアック調光器を並形口金または他の100vタイプのLED電球などの家庭用アプリケーションでドライバなしで使用している場合、調光器のメーカーパッケージあるいは前面プレートの彫刻印字に、LED調光に適しているかどうかが記載されています。 LED設定のない安価なトライアックタイプの調光器の多くは、ラベルでLED電球用としていますが、白熱灯タイプのトライアックにすぎず、LEDを調光する機能は持ちますが、 電球からのノイズは大きく、LED電球の寿命を短くします。 調光器がLED照明用に動作確認されており、白熱灯からLEDに設定するために何らかの調整がされていることが重要です。 トライアック調光入力を備えたLEDドライバは、LEDで正常に機能します。しかし、これは単に調光参照用であり、実際の調光を実行する信頼性はありません。
ELV(逆位相)調光
「電子低電圧」調光は、電圧ピークから始まるAC電圧の正電圧と負電圧のトレーリングエッジ(波形の後縁部)を切り出すため、逆位相またはトレーリングエッジ調光と呼ばれることがあります。 これらは通常の白熱電球やハロゲン電球などの抵抗性負荷で動作しますが、ドライバの有無にかかわらずLED照明などの容量性負荷用に設計されています。 これらは、静かで信頼性の高いLED照明を提供します。 これらは、リーディングエッジの代わりに電圧位相のトレーリングエッジを切り出すことを除いて、トライアックと同様の機能です。 これらは、LEDドライバやELVタイプの調光可能LEDドライバを使用しない家庭用LED電球用の調光タイプです。