5種類のトランスのタイプを理解する

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絶縁トランス
絶縁トランスは巻数比が1:1のトランスで、主に感電防止の目的で使用されます。また、電源から回路を絶縁するために、1次巻線と2次巻線が分離されています。電子回路が故障した場合は、トランスは電力サージからの保護を提供することができます。一般的な用途としては、医療機器、通信機器、遠隔操作機器などが挙げられます。

オートトランス
オートトランスは、1次回路と2次回路で共有される巻線が1本だけあります。絶縁はできませんが、入力電圧に対して少し高い電圧または少し低い電圧を得るために使用すると、大幅な節約になります。これは誘導電動機のスターターや低電圧のアプリケーションに最適です。

クラス2トランス
クラス2トランスは、HVACR(暖房、換気、空調、冷蔵)制御システムで一般的に使用されるクラス2回路に供給するために使用されます。一般的に提供される最大VA(ボルトアンペア)は75(Hartlandは100 VAまでのクラス2トランスを提供)であり、最も一般的な2次電圧は24VACです。

すべてのクラス2トランスは、何らかの制限がなされているトランスです。つまり、最大出力電流は、固有のコイルインピーダンスか、ヒューズまたはサーキットブレーカによって制限されています。特筆すべきは、Hartlandは150VAまでのトランスを提供していること、また3VAから200VAまでのトランスをカスタマイズできることです。

汎用トランス
汎用トランスは、その名の通り、一般照明などの低電圧用途に使用されるのが普通です。 これらのトランスは、任意のVA定格と、最大600VACまでの1次および2次電圧定格を備えています。通常、ヒューズは必要ありませんが、内部にヒューズ実装することもオプションで可能です。

制御トランス
絶縁トランスの一種で、制御トランスはフルVAで定格出力電圧が得られるように設計されています。負荷が減少すると、出力電圧は上昇します。逆に負荷が増えれば、出力電圧は低下します。優れた電圧制御を実現することにより、制御トランスは産業用途で一般的に使用されています。

参考資料:
https://www.digikey.jp/ja/pdf/h/hartland-controls/guide-to-understanding-five-transformer-types




オリジナル・ソース(English)