ボールベアリングは、通常、ファン用の最高品質のベアリングオプションと考えられています。通常の運転条件のもとでは、ボールベアリングを使用したファンの90%が、8年間連続使用した後も仕様の範囲内で動作することが期待できます。さらに、ボールベアリングは最も高い温度定格(-70°C~+80°C)を有しています。ボールベアリングファンは他のベアリングファンよりも騒音が大きいというのが一般的な考え方ですが、弊社のテストではそのようなことはなく、仕様書上でもボールベアリングと他のベアリングタイプで騒音を区別していません。
メーカーによっては、コスト削減のため、一般的なデュアルボールベアリングではなく、シングルボールベアリングを採用していることに注意してください。すべてのメーカーがこの点について明らかにし ているわけではなく、ファンの寿命は短くなっています。通常の使用条件(-40~50°C、相対湿度75%)では、Orionファンの耐用年数は60,000~70,000時間(L10:故障率が10%に達する時間)となります。ただし、一般的なルールとして、寿命は通常、環境の温度が低いほど長くなります。
スリーブベアリングファンは、ボールベアリングファンよりも堅牢性は落ちますが、安価な代替品です。スリーブベアリングファンの90%は、3~4年間連続使用した後でも仕様の範囲内で動作することが期待できます。スリーブタイプのファンは、垂直(気流が地面と平行)にのみ取り付ける必要があります。それ以外の方向で取り付けると、ベアリングの潤滑油が漏れ出し、早期故障の原因となります。
シールドスリーブベアリング - Orionファンを含むいくつかのメーカーは、ベアリングの選択リストにこのタイプを追加しています。基本的にこれは、標準的なスリーブベアリングにオイル回収カップを取り付けたもので、ベアリングから出た潤滑油を回収し、ファンに戻すことでファン寿命を延ばします。標準的なスリーブベアリングより若干高価で、ボールベアリングより若干安価ですが、寿命はこの2つの中間程度です。
こちらもご覧ください。
詳細情報源 - Orion Fans Technical Terms
DigiKey Fans & Accessories Selection
ファン騒音デシベルの目安
ファンの騒音を起こすもの
ファン用ベアリングの種類
Fan Bearings & Longevity
ファンのスリーブベアリングとボールベアリングの違い
CUI Devices omniCOOL™のC、CF、Vシリーズファンの比較および期待寿命