コンデンサのデータシートには「リップル電流」の仕様がよく見られます。この仕様は製品設計に影響を与えるでしょうか?
リップル電流(I)はコンデンサを流れるAC電流です。コンデンサには内部抵抗(ESR)があるため、リップル電流により熱 P が発生し、コンデンサの寿命と機能に影響を与えます。熱が大きすぎると、最大許容コア温度を超えてコンデンサに損傷を与える可能性があります。
- P = I² x ESR
リップル電流はAC電圧周波数により変わるため、仕様のリップル電流値は参考にすぎません。それぞれのメーカーが独自の特定のテスト条件と規準を使用していることに注意してください。あるメーカーは自社部品を100kHzでテストし、別のメーカーは自社部品を120kHzでテストしています。
リップル電流が気になる場合、メーカーからリップル電流のグラフが提供されていれば、そのグラフを確認するか、特定のリップルとESRの数値から逆算して、コンデンサが処理できる最大の「P」値を決定してください。