X2Yコンデンサ は、2個のコンデンサAとBを共通のグランド端子に接続した4端子のデバイスです。その一例として、Johanson Dielectricsの X2YRシリーズ コンデンサがあります。では、データシートに記載されているX2Yコンデンサの実際の静電容量値はどのようにして測定するのでしょうか?
一般に、品番の静電容量値はA(またはB)の公称値を表します。従って、X2Yが下図の「回路1」のように接続されているときは各ラインと「グランド」(0ボルト)との間に1個のコンデンサしか得られません。X2Yが下図の「回路2」のように接続されていたら、総合の静電容量値はA値の2倍になります。
X2Yコンデンサを測定する代表型的な回路は下図の通りです。静電容量値はAとGの間(接続されているためG1またはG2)、およびBとGの間で測定されます。測定周波数はC > 1nFの場合は約1 KHz、C ? 1nFの場合は約1 MHz です。