世界に標準的な電源プラグはなく、将来的にもおそらく開発されないでしょう。プラグの種類がどのような変遷をたどってきたかは多様で、とても興味深いです。旅行の前や、他国向けの製品を製造している人から、さまざまな電圧やプラグの種類についての問い合わせをいただきます。 Digi-Keyが販売している、国際プラグを備えた電源ケーブルのタイプをみてみましょう。
プラグの参照方法
- タイプ別 - Aタイプ、Cタイプなど
- 規格別
BS1363A (英国)
AS3112 (オーストラリア、ニュージーランド)
SEV 1011 (スイス)
この投稿では、コード付きプラグと、C タイプの場合はアダプターキットに含まれるプラグのみを紹介します。
- Digi-Keyで販売していないプラグタイプ:
- D インド、スリランカ、ネパールで使用
- E ヨーロッパで使用される、Fタイプのバリエーション
- K デンマークとグリーンランドで使用.
- M 南アフリカ、スイス、レソトで使用
Aタイプ または NEMA 1-15
- 北米、中米、日本など
- 日本のプラグは分極されていません
- アース端子なし
Bタイプ または NEMA 5-15
- 主に北米、中米、日本
- 15 amp、アース端子付き
Cタイプ または CEE 7/16
- 英国以外のほとんどのヨーロッパ、アイルランド、キプロス、マルタ
- 通称 「ユーロプラグ」
- アース端子なし
- Cタイプ ソケットは許可されていません
- CタイプのプラグはE、F、J、K、Lタイプのソケットに適合します
- おそらく最も使用されている国際プラグ
Fタイプ または CEE 7/4 または「シュコープラグ(Schuko)」
- アース端子付きの「ユーロプラグ」
- “Schutzkontakt” はドイツ語で「接地」「アース付きコンタクト」を意味します
- 英国以外のほとんどのヨーロッパ
例 : Qualtek Q134-ND
Gタイプ または BS 1363
- 英国、アイルランド、シンガポール、香港で使用
- BS 1363は、アースおよびヒューズ付きの三又プラグが必要です
- 英国のコンセントはシャッター構造になっており、ソケットに物が刺さらないようにニュートラルコンタクトがあります。長い方のグランドピンが最初に接触すると、シャッターが開いて他の2つのコンタクトが入ります。
- 英国は「リング」方式を採用しているためすべてが同じラインにあり、プラグに差し込まれているすべての物は、コードにヒューズがあります。
- 「英国のプラグは間違いなく世界で最も安全ですが、最も大きくて面倒です。そのため、コンセントに差し込んでいる電化製品よりもプラグの方が大きいと、よくからかわれます…」
例:Qualtek Q137-ND - CUIマルチプラグ電源アダプタ付属のGタイプアダプタ
Hタイプ または SI 32
- イスラエルのヨルダン川西岸とガザでのみ使用
- 今後は丸いピンのみになり、平らなブレードは段階的に廃止される予定です。80年代後半以降のソケットは、Cタイプのプロングに対応するために真ん中に円形のカットアウトがあります。
例 : Qualtek Q423-ND
Iタイプ または AS3112 / IRAM 2073
- オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、ニューギニア、アルゼンチンなど
- アルゼンチンでは、ラインとニュートラルは逆になります。
- CUIマルチプラグ電源アダプタ付属のIタイプアダプタ
例:Q417-ND、Q407-ND
Jタイプ または SEV 1011
- ほぼスイスとリヒテンシュタインのみで使用
例 : Qualtek Q409-ND
Lタイプ または CEI 23-50
- イタリアで使用
- 中央のピンはアース
- CタイプのプラグはLタイプのソケットに適合
例 : Qualtek Q414-ND
アダプタ
マルチプラグ電源アダプタの多くにはA、C、G、Iタイプのアダプタが含まれています。
結論
この情報がプラグの違いの概要として役立つことを願っています。ご不明な点がございましたら、お気軽にこの投稿に返信してください。
世界の電圧に関連するミニ情報
世界の国々のほとんどは、220/230/240VACのバリエーションを使用しており、通常は50Hzです。北米では、主に60Hzで110/115/120VACを使用しています。ブラジルなど一部の国では、地域と都市、そしてその異なる電圧がリストアップされています!私が見つけた中で最も奇妙だったのはアルバ、メキシコ、ブラジルの一部で使用されている127と、ボツワナの231でした。アフガニスタンでは、記載されている電圧は240ですが、160~280の間で変動する可能性があるので注意してください!
電気製品の開発が急増したため、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、世界の電圧は非常に多様化しました。違いの多くは、さまざまなコンポーネントのニーズから生じました。例えば、モーターはxで最高に動作し、アーク灯とトランスはyで最高に動作する、などです。南カリフォルニアの大部分は、つい1948年まで、50Hzを使用していました。
日本では、関西では60 Hzを使用し、関東では50 Hzを使用しています。この違いは初めて購入した発電機に由来し、1895年に東京に設置されたのはAEG社のもの、1896年に大阪に設置されたのはGeneral Electric社のものです。
20世紀が進むにつれ、電気製品の国際貿易への関心が高まり、次第に周波数が50Hzと60Hzに落ち着いていきました。