質問: 小容量のヒューズを複数並列に接続する方法で、ヒューズシステムの応答時間を短縮することはできますか?
回答: 一般的に、ヒューズを並列接続すると、溶断システムの定格電流を増加させることができます。溶断速度に関しては、主にT-CカーブとI²tに依存します。
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通常の状況では、ヒューズを並列接続すると全体の定格電流が増加します。これは並列回路の総電流が各分岐の電流の合計となるためです。ヒューズの場合、並列接続されると耐えられる電流の上限が増加します。
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ヒューズの溶断速度に影響を与える主な要因は、T-C曲線(時間-電流特性曲線)とI²t(ジュール積分)です。
例えば以下のとおりです
DigiKey品番 | WK6213BK-ND |
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メーカー | Littelfuse Inc. |
メーカー品番 | 38216300410 |
詳細な説明 | 6.3 A 250 V AC DCヒューズ 基板実装(カートリッジタイプは除外) スルーホール ラジアル、缶型、縦型 |
データシート | データシート |
データシートによると、T-Cカーブは以下のとおりです。
T-Cカーブは、異なる過負荷電流の下でヒューズが溶断に達する時間を表しています。この曲線を通して、電流の大きさとヒューズ溶断時間の関係を視覚的に見ることができます。
- I²tはエネルギーに関連するパラメータで、一定時間内にヒューズを通過する電流エネルギー の大きさを表します。
DigiKeyのウェブサイトでは、I²tパラメータを簡単に見つけることができます。
ヒューズが溶断するかどうか、そして溶断速度を判断する上でもこのパラメータは非常に重要です。つまり、小容量のヒューズを単純に並列化しただけでは、溶断の応答時間にはほとんど影響せず、高速溶断の目的を達成することは容易ではなく、これらの重要なパラメータも考慮する必要があります。
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