良い圧着かどうかを検査する上で重要なことは以下の通りです:端子が破損していない、端子が曲がっていない、被覆は端子窓にありワイヤの圧着部には無い、被覆部の圧着はワイヤに貫通していない、被覆圧着部は適切に覆われている、心線ブラシが目に見えて圧着部を超えている、撚り線が接続領域にない、ベルマウスがある、マイクロメータによる絶縁圧着部の高さが許容範囲内にある。
コネクタの圧着が適切に行われているかどうかを確認する必要があります。ハンドクリンプ、マシンクリンプともに、それぞれの圧着を検査する必要があります。不適切な圧着はコネクタ端子の寿命を大きく縮めます。
また、コネクタヘッドやワイヤゲージの種類によって厚みの許容範囲が異なるため、ワイヤ圧着の厚みも測定する必要があります。不適切な厚みは、コネクタの寿命を縮めるだけでなく、すぐにコンタクトとワイヤが外れてしまう可能性があります。不適切なワイヤの太さは、肉眼や拡大鏡では見えない場合があります。
ワイヤ圧着部の厚みを測るのに適した場所:マイクロメータの刃の部分(固定側)をワイヤ圧着部の前面につけ、ワイヤ圧着部の裏側にポインタを当てます。
コネクタヘッドの重要部
ワイヤ圧着:ストリップワイヤを保持する圧着部
被覆圧着:ワイヤ全体を覆っている圧着部
端子:コネクタの嵌合部
ベルマウス:接続端子の先端にある膨らみ
ワイヤ被覆:ワイヤを保護する外側被覆部
心線ブラシ:ワイヤ絶縁材で覆われた金属撚り線
良い圧着の例
悪い圧着の例
ワイヤ圧着部の被覆(金具によるケーブルの挟み込み)
コネクタ端子内に撚り線がある
ワイヤ圧着部を超えて心線ブラシが無い
メーカーの公式圧着ガイドライン
モレックス - 「良い圧着とその見分け方」
TE Connectivity - 「圧着品質ガイドライン」
Bob Willis 「圧着コネクタの検査と品質管理」
http://staging.visioneng.com/wp-content/uploads/2020/05/Crimp-Connector-Inspection-and-Quality-Control.15SEP16.pdf